海外から輸入するリサイクルごみの量が増え過ぎたため、国内の中古品や廃棄物などの買取価格が大幅に下落していることが分かった。
10年前に1kg当たり3Bだった古本の買取価格は、現在50サタンと6分の1に急落したという。
バンコクの中古買取店「セーンダオ」の従業員によると、買取価格の下落によりごみを回収しても利益が少ないことから回収業者が減少。
これに伴い、中古品店によるリサイクル品などの買取量も1日当たり1〜2t減少しているとみられ、「将来的に事業を継続することが困難」と見る向きも多い。
ごみの研究団体によると、タイは過去5年間で世界80カ国からごみを輸入するようになり、輸入量は5年前に比べて70倍に増加。
国民からはごみや環境問題への早期対策を求める声が上がっている。
輸入ごみは全体の3割が日本で、18%が香港、16%が米国、8%が豪州と中国の順となっている。(13日=タイPBS)