レートWeb公開の先駆け 革新的手法で急成長 – SuperRich Currency Exchange (1965)

レートWeb公開の先駆け 革新的手法で急成長 – SuperRich Currency Exchange (1965)

レートWeb公開の先駆け
革新的手法で急成長

CEO
Piya Tantivechayanon (Tui)
ピヤ・タンティウェッチャヤノン


タイ国内に両替所を運営する「SuperRich Currency Exchange(1965)」。54年前に1店舗のみの展開だったのが、現在はタイ51店、カンボジア2店にまで拡大している。PiyaCEOに躍進の秘訣を聞いた。

会社設立までの経緯は
70〜80年前、祖父はジュエリー店が立ち並ぶバンモー通りに住んでいたのですが、そこには中国人が多く働いて、タイバーツと中国元の両替が頻繁に行われていたそうです。店を構えたわけではありませんでしたが、祖父も両替商を行っていました。その後、父がビジネスを本格化させたのです。
最初は父も店ではなくバイクに乗りながらの両替でしたが、母との結婚を機にジュエリー店の前に店舗を設置しました。しかしその後、店が盗難被害に遭ったことから、1965年にセントラルワールド近くのラチャダムリ店(現在の本社)に移転することになりました。
私はというと、アメリカの大学でMBAを取得後、1995年にタイへ帰国しています。通貨危機が起こった97年にはこの難局を乗り切ろうと、試行錯誤を重ねましたね。

快進撃が続いていますね
IT技術を活用し、業務改革を進めたことが大きな要因ではないでしょうか。当時はお客さまと電話でやり取りしていたのですが、通話回数は毎日200〜400回を数え、とにかく煩雑でした。そこで、黎明期を迎えていたインターネットを使い、レートを素早くお客さまに公開する仕組みを作ったのです。
これは父から猛反発されました。当時は銀行以外誰もやったことがなかった上、レートは店の秘密事項との認識が強く、公表するのに強い抵抗があったからです。一方、サイトの閲覧者数は毎日1万人以上を記録しており、「スーパーリッチ」の名前が広く世間に知れ渡るきっかけになりました。

店の強みは何でしょうか
立地が良く、インターネット上でレートが確認できるなど、総じて利便性が高いことが当店の長所でしょう。フェイスブックやラインなどのSNSで両替の予約もできます。珍しい外貨でも、事前予約があれば用意可能です。
また、「スペシャルメンバーシップ」という会員制サービスでは、頻繁に海外へ渡航する方向けに、今どの通貨レートが安いかを知らせたり、キャンペーンで優遇したりしていますね。中でもラチャダムリ店とシーロム店にあるメンバー用ラウンジは評判が良く、ドリンクや菓子を無料で提供しています。

特に心がけていることは
一番大事なのは、誠実に商売し、お客さまに信頼してもらうことです。これは祖父から受け継いでいる信念ですね。時々、来店者が必要以上の金額を支払ってしまったり、店にお金を忘れたりするのですが、スタッフにはお客さまが気づく前に指摘するように指導しています。おかげで54年もの間、ミスや不正が無く、店の評判は良好です。
さらに、約350名のスタッフ全員に英語や中国語、マネーロンダリングに関する法律、コンピュータについての研修を実施しています。顧客へのサービス品質向上を目的としているのですが、そのおかげで1日の客数は300〜400名くらいまで増えていますね。

今後の展望は
両替を現金ではなく、デジタル上で行えるような体制を整えたいと考えています。例えば、「QRコード」で両替できるようになればもっと便利になりますよね。また、クレジットカード払いも可能にしたいです。
他には、2018年11月から外国人向けのデビットカードサービス(マスターカード)を開始しているのですが、もっと多くの人に利用してほしいですね。このカードに円やドルなどの海外通貨を入れれば、タイバーツに両替できます。スマートフォン用アプリでカードを管理することも可能です。
そして、我々の最終的な目標は「Think of Currency Exchange, Think of SuperRich (両替ならスーパーリッチ)」と認識されるほど、タイ国内で確固たる地位を築くことです。そのためにも、隣国との国境にも支店を開くなど、事業を広げていきたいですね。

ビジネスパートナーとゴルフ。「誘われたら断りません」(ピヤ氏)

67,69 Ratchadamri Road, Lumpini, Pathumwan, Bangkok. 10330
www.superrich1965.com