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京都銀行「地元の声に応えるのが至上命題です」

京都銀行「地元の声に応えるのが至上命題です」

「地元の声に応えるのが至上命題です」

《プロフィール》
バンコク駐在員事務所長 安田 耕一朗
やすだ こういちろう
■1976年生まれ。京都府向日市物集町出身。関西学院大学卒業。京都銀行入行〜現在に至る。
■:座右の銘:明日死ぬかのように生きよ。永遠に生きるかのように学べ
■愛読書:五分後の世界
■尊敬する人物:両親
■趣味:マラソン、MTドライブ
■バンコクの行きつけの店:近江牛の岡喜(OKAKI)、笹弥
■愛用の腕時計:GARMIN235J
■愛用の鞄:豊岡製の無名トート
■よく見るウェブサイト:Yahoo!
■休日の過ごし方:走る、子供とプール・ポケモン探し
■社用車または愛車:社用車「VENTURY」愛車「Alfa159」


駐在員事務所開設から5年ですね
2013年の開設から5年が経過しました。弊行は京都のみならず、大阪、兵庫、滋賀、奈良といった主に関西圏で店舗展開(174店)しており、広域型地方銀行という位置付けです。顧客でタイに進出する企業は300社を超え、ASEAN全体では900社にのぼる。事務所の役割は主に様々な調査を通じて得られた情報を顧客に提供することですが、進出支援(現地法人設立)、販路開拓、市場調査など、提供する情報の内容は多岐に渡り、時には人や企業をつなげる役割、あるいはタイ人の訪日インバウンド増につながる、お膝元の京都のPR業務にも携わります。ご存知の通り、京都は脈々と継承されてきた伝統産業の“匠の技”と、技から派生・発展した“先端技術”が融合する有数の「モノづくり都市」です。タイ進出企業の多くも製造業ですね。事務所を開設した13〜15年まではタイ経済の成長と共に進出ラッシュが続き、開設当初は多忙を極めたそうです。二代目所長として私が赴任した17年からは、生産工場として位置付けた大型案件は減り、逆にタイを市場として捉えたサービス業が増えてきています。歴史の古い京都には、多くの和菓子、和食といった老舗と呼ばれる飲食業者が多く、その中にはタイに市場という価値を見出した方の進出や相談が増えていますね。

歴史ある京都は内向き企業が多いイメージがあります
仰るとおりかもしれません。国内外から多くの観光客が集まる京都は、受け入れることで手一杯の事業者も多いのも事実です。とはいえ、中にはトップ自ら単身でタイ市場を視察し、進出を決める戦略的な決断をされる経営者もいます。そうした方々を日本の支店と連携して掘り起こし、事前に情報を提供することで有意義な視察に繋げて頂くお手伝いをしています。また、タイの市場の魅力をきちんとアナウンスすることで、海外市場という新たなビジネスチャンスを掴んで貰えればと日々、模索しています。

タイは有望ということですね
ASEANの中心国として、タイ政府も、タイランド4.0に代表される、高付加価値産業を成長させる施策を打っています。日系企業、とりわけ精密機械や医療といった先端技術を保有するお取引先にとっては、チャンスもあるはずです。18年を振り返っても、景気が悪くなったという話を聞かない年でした。今年を期待する企業は多いと思います。

今年は明るい話題が多いですね
今年、タイはASEAN(東南アジア諸国連合)の議長国ですね。日本を含めて各国の要人が集まりますし、関連して経済団体の訪タイも増え、日タイの経済連携が高まるのではないでしょうか。続いて、総選挙や69年ぶりとなる国王の戴冠式も控えています。こうした明るいイベントが続くことにより、消費が活発化し、マーケット成長も期待させます。

海外赴任は初と伺いました
日本では営業、審査といった国内一筋で、海外には無縁でした。ところが、駐在員を拝命する2〜3年前から、担当先で多くの経営者から海外、とりわけタイやASEANの情報を求められる相談が増えたんです。最初は、当時の海外駐在員から情報を集めていましたが、次第に「自分の目で確かめて伝えたい」という想いが強くなっていきました。それが人事に通じたのかもしれません。

海外赴任はいかがでしょう
多くの顧客を持つ中で、限界を感じることもあります。ただ、最近では日本では決して出来なかった、他行(地銀会)とのネットワークにより、情報や知見の幅が広がっています。会社は違えども、「地元企業のために」という同じ目標を持つ者同士ですから。タイには、妻と3人の子どもを帯同させています。家族の笑顔が支えです。趣味のマラソンやムエタイで心と体調を整え、仕事に邁進できる環境が整いました。今年は赴任して3年目を迎え、さらに飛躍する年としたいです。

駐在員2人と2人のローカルスタッフ(秘書)で事務所を支える(右端は出張者)