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「川内村に輝きを」を合言葉に カフェとものづくりで地域貢献 – Codomo energy Thailand

「川内村に輝きを」を合言葉に
カフェとものづくりで地域貢献

President
Sanphakon Kongkaew (Tui)
サンパコーン・コンケァオ


昨年、世間を賑わせた“タイ洞窟の救出劇”で、日本製の避難誘導標識が活躍したことをご存じだろうか。それらの建材は、東日本大震災で甚大な被害を受けた福島県内の工場で作られている。被災地の復興を企業方針に掲げ、タイと日本を深い絆で結び続ける「コドモエナジー」とは。タイ現地法人のSanphakon代表が、流暢な日本語で想いを語ってくれた。

複数の事業を展開していますね
大阪府に本社を構える「コドモエナジー」の現地法人として、弊社が産声を上げたのは2014年のことです。それまで私は「タイ石油公社(PTT)」と協業し、石油関連のビジネスを運営していました。会社設立のきっかけは、ボランティア活動を通じて日本本社の岩本代表と出会ったこと。岩本さんの経営者としての志しに共感し、同社が手掛ける世界初の磁器製蓄光建材「ルナウェア」をタイにも広めたいと強く思い、立ち上げを決めました。
有田焼の伝統技術と半永久の蓄光機能を備えた同製品は、有事の際の避難誘導に役立てられています。日本の駅にも設置されているので、目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。内閣総理大臣賞を受賞するこの画期的な製品は現在、JICAの協力を得てタイでも少しずつ導入されています。

復興支援と製造拠点について
「ルナウェア」は、福島県双葉郡の川内村第一工場で製造しています。皆さんご存じの通り、11年に発生した東日本大震災を機に、川内村では多くの住民が村を離れることを余儀なくされました。しかし、いち早く「帰村宣言」を行った同村に対し、日本本社では支援を表明。12年の春、製造工場の建設に向けた現地視察を行いました。そこで私たちは人々の温かさや自然の美しさに触れ、”働く場所さえあれば、村の人たちが帰ってこられる”と、改めて実感。地元出身者を雇用し、村の未来に明かりを灯すべく、ものづくりを開始しました。

タムルアン洞窟の少年救出にも同製品が貢献したそうですね
昨年6月に起きた洞窟事故は、皆さんのご記憶にも新しいことと思います。その救出時に弊社では「ルナウェア」を無償で提供し、ダイバーらが水中を移動する際などに役立ててもらいました。電源を必要とせず、耐久性にも優れたセラミック製の同製品ならば洞窟内のような暗闇でも活躍するだろうと考え、救出対策本部に申し出たのです。同洞窟は将来的に一般公開される予定ですが、こちらの安全対策にも本製品が一役買っています。

Café Amazonの日本進出について
前述の川内村視察の後、タイからも何か支援を贈ることができないかと思案し、「Café Amazon」の親会社であるPTTにフランチャイズ化を提案しました。その結果、さまざまな人の絆と働きかけがようやく実って、2016年に「福島1号店」を出店することができました。
弊社が手掛ける同店では、タイ本国と同じくチェンマイ産の豆を使用したコーヒーを提供する他、村で採れた果物を使った手作りジャムや米なども販売しています。震災後の原発事故により喫茶店すらなくなってしまった同村において、カフェが人々が憩う地域コミュニティの場として機能しているのです。
現在は、福島県内のスポーツ施設「Jヴィレッジ」内に3号店も誕生。今後は、来年行われるオリンピックやラグビーワールドカップの関連施設への出店を目指しています。

改めて、Tuiさんにとって 「復興支援」「奉仕の心」とは?
ひと言で表現するのはとても難しいですが、ライフワークであり、経営者としても一個人としても、常に私を突き動かす原動力になっていると思っています。
私は10代の頃から石油やロケット関連など幾つもの事業を成功させ、現在は出身村の議員も務めています。それらを手掛ける根底には、”困っている人々に手を差し伸べるためには…”という心の自問がいつもあるのです。
会社としての活動では今年4月、洞窟から生還した少年たちやその家族、コーチらを福島県へ招待し、地元チームとの交流試合などを主催しました。人々の笑顔に出会えることが、何よりもやりがいになりますね。

自己流の心の整え方があるとか
月に1度、寺に籠もって瞑想をしています。ただ静かに過ごすことで心のバランスを取り戻し、忙しい日々のリセットや感性を養うことができるんです。皆さんにもお薦めですよ。

タイ国内でも積極的にボランティア活動を行う

No.312 Promsak Mansion,5 Sukhumvit Soi 39, Bangkok 10110
www.codomo-e.co.jp