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電波障害の原因「プラズマバブル」観測開始【情報通信研究機構】

電波障害の原因「プラズマバブル」観測開始

国立研究開発法人情報通信研究機構は17日、キングモンクット工科大学ラートクラバン校と共同で、電波障害の原因となる自然現象「プラズマバブル」の観測レーダーを同校チュムポーンキャンパス内に設置し、運用を始めた。

同現象が発生した付近では電波が乱れ、衛星測位の精度が低下したり、通信不良が起きたりする。

一方、農業や建築といった分野では人工衛星を利用した無人運転技術などの実用化が進み、現代社会の必要不可欠なインフラとなりつつある。

そのため、電波障害の解決が喫緊の課題となっており、同現象の継続的な観測や発生予測の必要性が近年強まっている。

同機構によると、チュムポーン県は同現象が発生すると想定される磁気赤道の近くに位置しており、同現象の発生初期段階から観測できる。

同キャンパス内では東西90mの敷地内に、等間隔に設置した18本のアンテナからなるレーダーシステムを整備。

レーダーから電波を発射し、同現象が作り出す不規則な形状によって反射されて戻ってくる電波を観測することで、同現象の発生位置や速度を把握することができるという。

これらの観測結果をもとに同現象の影響を軽減する研究を進め、日本や東南アジア地域における高精度測位の利用拡大に繋げたい考えだ。