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持続可能なPET樹脂製造へ 高い技術力持つタイ新光の出資増【三菱商事】

持続可能なPET樹脂製造へ
高い技術力持つタイ新光の出資増

三菱商事は8日、飲料ボトル用PET樹脂を製造するタイ新光インダストリーコーポレーション(タイ新光)の第三者割当増資を引き受け、出資比率を現行の3.85%から34%へ引き上げることで合意したと発表した。

タイ新光の高度なPET樹脂リサイクル技術を活用し、持続可能なプラスチック製造を実現するのが狙いだ。

PET樹脂は透明性や光沢性、バリア性に優れ、リサイクルシステムが構築された再利用性の高い単一素材。

ペットボトルの他、食品用容器や医療用繊維など幅広い用途で使用されている。

タイ新光は使用済みプラスチックを品質劣化させずに再資源化する「ケミカルリサイクル技術」によるPET樹脂の製造を計画。

世界的に循環型社会へのシフトが進む中、三菱商事はタイ新光の技術や知見を活用し、海洋プラスチック問題に対応したい考えだ。

三菱商事は今後、リサイクルPET樹脂のニーズが高まっている日本市場を中心に販売し、同社が目標として掲げる「持続可能な調達・供給の実現」を目指す。

また、タイ新光で新工場を建設予定しており、生産能力の拡充を図る。
タイ新光は台湾のポリエステル繊維・PET樹脂メーカーの大手である新光合成繊維(新光)のグループ会社。

三菱商事は1967年の新光設立に関与しており、その後も原料や製品の取引を行うなど、戦略的パートナーとして良好な関係を築いているという。

今回のタイ新光への出資比率引き上げに伴い、三菱商事は経営幹部を派遣することで事業経営に貢献する考えだ。

同社は「世界的に環境意識が高まる一方で、プラスチックは持続的な経済発展を支える優れた機能性を有する基盤素材。

リサイクル率の向上や代替素材の開発などを通じて循環型社会の実現に寄与したい」と意気込む。