【2-4】 BOIの認可を受けるにはどうしたらいい? part4

国際地域統括本部(IHQ)と 国際貿易センター(ITC)を設置すること

IHQとは、国内外の事業会社を統括する拠点を指し、事業計画の立案や研究開発(R&D)を手掛ける他、マーケティングや人事管理などを傘下の事業会社に提供します。

原材料や部材の集中調達や、資金調達といった財務管理機能もIHQとして認定されます。国内外の企業が対象ですが、タイ政府としては、特に外資企業の経営層や研究開発など、自国の技術力向上や人材育成に繋がる高付加価値産業を取り込みたいわけです。

また、IHQでは、ROH(Regional Operating Headquarter:地域事業本部事業)で認められていなかった財務センターが認められるなど、事業範囲が拡大されました。歳入局の恩典も一部の取引の収入が非課税になるなど充実。さらに、申請条件も「3カ国以上にある支部または関連企業を統括」という条件が「最低1カ国、国外にある支店または関連会社を統括」に変更されるなど緩和されました。主な恩典は、下の表を参照してください。

一方で、商社業務の「部品および半製品の調達事務所(IPO)」が「国際貿易センター(ITC)」になり、諸条件が緩和。ITCでは、IPOで求められていた、(1)倉庫の保有とコンピュータによる管理、(2)検品・品質検査・梱包(こんぽう)作業の実施、(3)国内を含む複数の調達先を有すること、という条件がなくなり、「払込登録資本金が1,000万バーツ(約3,300万円、1バーツ=約3.3円)以上」のみとなりました。また、取り扱える商品の「部品および半製品」という限定がなくなり、完成品も扱えるようになったのです。
主な恩典はIHQ同様に以下を参照してください。

国際地域統括本部 (International Headquarters : IHQ) 条件および恩典

【IHQ条件】
1. 海外にあるIHQ支店に対して事業範囲内のサービスを提供
2. 最低1カ国、海外にある支店または関連会社を統括
3. 払込資本金が1,000万バーツ以上
【BOI恩典】
1. 外国人による過半数または100%の株式保有
2. 被奨励事業における技術者・専門家の就労許可
3. 土地所有の許可
4. 外貨の本国送金
5. 機械の輸入税の免除(研究開発およびトレーニング用のみ)

国際貿易センター (International Trading : ITC) 条件および恩典

払込資本金が1,000万バーツ以上
【BOI恩典】
1. 外国人による過半数または100%の株式保有
2. 被奨励事業における技術者・専門家の就労許可
3. 土地所有の許可
4. 外貨の本国送金
5. 機械の輸入税の免除

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