BOIってなに?

「タイが必要とする産業・企業・技術に対して支援する組織です」

正式には、タイ投資委員会(THAILAND Board of Investment:通称BOI)といいます。この組織は、その昔、タイ政府が国を発展させるために、タイにはない産業や技術を得ようと考えた際に「先進国の企業に来てもらうのが早い。タイへの投資や企業進出を支援しましょう」という動きから始まりました。現在は投資奨励法と呼ばれる法律がありますが、元々は1954年に制定された「産業奨励法」という法律でした。この法律の運用窓口として、現在のBOIの前身となる組織もこの時に発足しています。

この産業奨励法は、オイルショックや経済危機という歴史の移り変わりと共に改正を続け、77年の新投資奨励法が誕生。現在も当時の法律を基本にして、少しずつ改正(2001年、17年)を加え、使われています。

ちなみに、BOIの支援は外国企業だけではなく、タイ企業も対象としています。よく「BOIは外資優遇」と勘違いされることが多いですが、実はタイ企業・外国企業ともにタイでの投資を促進している機関です。そのための最大の武器が、「法人税の免税」に代表される「恩典」です。

現在のルールでは、全ての企業が対象となる税制面での恩典以外に、BOIの奨励を受けている外資系企業は「土地の所有許可(タイの土地法上、外国人は土地の所有不可)」「100%外国資本での法人設立の許可」「VISA、就労許可に関する優遇」という恩典を受けることができます。しかし、これらはタイ人やタイ企業であれば当然に認められている権利。そもそも不要なものなので、「BOIは、BOIが奨励する事業を行う外国企業に対して、タイ企業と同様に支援し、同等に近い権利を与えている」というのが正解です。

1. 首相直轄機関
委員会の議長を首相が務める。首相府傘下の政府機関として、
タイへの投資またはタイの海外への投資促進を担当する政府機関である

2. 税制上の恩典
● 最長13年間法人所得税の免除(業種及び条件による)
● 更に5年間法人所得税の50%減税(業種及び投資奨励地区による)
● 機械輸入税の免除
● 輸出向けの原材料及び必要資材輸入税の免除
● 研究開発に使用する物品の輸入税の免税

3. 税制以外の恩典
● 外国人が100%の株式を保有することを認める(外国人事業法のリスト1に示される業種または他の法律で別途定められた場合を除く)
● 土地の所有権の許可
● 技術者・専門家の入国・就労許可(ビザ・ワークパーミットの取得支援)
● 外貨送金の制限なし

4. BOIの主なサービス
● 投資及び奨励申請に関する包括的な情報、アドバイスを提供
● タイ国内の部品メーカーの紹介
● 合弁パートナーの紹介
● 事業を行う上で総合的に便宜供与するために、政府・民間機関との調整(例 : 会社設立、労働許可の申請等)
● 専門家斡旋センター(Strategic Talent Center : STC)による科学・技術専門家の紹介・認定サービス
● タイ人向け海外進出のアドバイス提供、セミナー開催

5. ワンスタートワンストップ投資センター
● 国際ビジネスセンター(IBC)事業における投資
● 特別経済開発区(SEZ)における投資
● 被奨励事業に対しての外国人の技術者・専門家の導入

次は→
【BOIの認可を受けるにはどうしたらいい?】
【2-1】 対象業種に基づいていること