【第75回】ビザとワークパーミットに関するトラブル

長谷場:トラブルが多い分野だなと感じていますので。いろいろな事例を紹介します。一般的に、就労するために日本からタイに来る場合、まず日本で就労ビザ(Non immigrant B)をもらって、タイに入国してからワークパーミットを取得しますね。このため、あまり意識していない人が多いのですが、実はワークパーミットが切れるとビザは有効期限内であってもその日に自動的に切れてしまうんです。

ミィ:え? そうなんですか。それは困りますね。

長谷場:ある人は、ビザの有効期限内にワークパーミットが切れてしまいました。この状態で雇用局に「期限が過ぎてしまっていたんですが、ワークパーミットをお願いします」と言って申請すると、ワークパーミットが交付されました。

ミィ:ビザの有効期限はまだあるし、ワークパーミットも手元にあるので安心ですね。

長谷場:そうですね。ところがビザの期限が来るタイミングで、イミグレーションにビザの延長申請に行ってビックリ。担当官から「ワークパーミットが一度切れた日にビザも切れています。その日からオーバーステイが始まっているので、今日中に出国してください。パスポートは預かりますので、空港で受け取ってください」と言われて帰国させられてしまいました。

ミィ:えー、なんでー。

長谷場:このケースは全く悪意が無く起きてしまうのですが、何度か聞く話でして、非常に危険です。というのもオーバーステイの日数が90日を過ぎてしまうと、表の様に1年以上の長期間にわたって再入国が不可能になってしまうからです。

ミィ:厳しいですね。

長谷場:その他に日本で就労ビザを取得してタイに入国したけれども、どういう訳かワークパーミットを取得せずに帰国してしまった、という人がいらっしゃいました。まぁ、起こりそうな話ですよね。

ミィ:就職が決まらなかったのでしょうね。

長谷場:その人が再度タイに仕事で来ることになり、日本のタイ大使館にビザの申請に行ってビックリ。「あなたは前回、就労ビザを取りながらワークパーミットを取得していません。これは前回の滞在期間中、不法就労をしたことになります。もうビザは出せません」と言われて発給を拒否された、ということがありました。やはり就労ビザでタイに入国した場合はワークパーミットを取るようにした方がいいですね。

ミィ:うーん、これは予想できませんね。

長谷場:また、日本から出張者が来て会社のパソコンで作業することがあると思います。ある人は、タイ人従業員のパソコンを借りて執務机に座って作業をしていました。

ミィ:よくありそうな話ですね。

長谷場:バンコクではあまりないのですが、他県ではビザの延長申請をした際に「現場確認」として、イミグレーションの担当官が工場などの現場に事前連絡なくやって来ることがあります。この時、ビザを持たない日本人が机に座って作業をしているのを目にしたと。

ミィ:仕事をしていると思われますね。。

長谷場:結局、担当官から「違法就労していた現場を見てしまった以上は見逃せない」として罰金を要求されてしまいました。ということで、いろんな落とし穴があるので注意しましょうね。

—次回に続く