【第72回】ビザとワークパーミット

【第72回】ビザとワークパーミット

長谷場:今回からビザやワークパーミットについて解説します。実はこの話、日本人の方が一般のタイ人より詳しい分野だったりします。

ミィ:どうしてですか? タイのことなのに?

長谷場:確かにタイのことなのですが、逆の立場になって考えてみましょう。外国人が日本で働く場合、どんな条件が必要か分かりますか?

ミィ:BNK48のファン!!

長谷場:コラー! まあ、わからないですよね。日本人も日本で外国人が滞在したり働いたりするためのルールを普通は知らないです。この分野はいろんな噂があって、タイにいる日本人の中にもどこが出所か分からない「都市伝説」を信じてしまっている方がたくさんいます。やはり「その情報はタイ政府のどの資料に書いてあるの?」という根拠を確認することが大切だと思いますね。

ミィ:ウワサを信じちゃいけないよ♪なんて。

長谷場:さて、ビザから解説します。ビザは「タイに来ていいですよ」という許可です。ビザをもってタイに入国する時にイミグレーションでスタンプが押されます。このスタンプには入国日と共に有効期間が書かれていて、「この期間はタイに滞在していいですよ」という許可を得たことになります。だからこのスタンプはとても大切で、その場で必ず、何日まで滞在できるようになっているか確認しましょう。

ミィ:日付が間違っていることがあるんですか?

長谷場:人間なのでそういうミスが起こるんです。押された直後であれば係官に「日付が間違っています」といえば修正してくれます。しかし、その後に修正するとなると、面倒な手続きをしないといけなくなりますので入国時に確認したほうがいいです。

ミィ:はい、自己責任ですね。

長谷場:このスタンプの意味ですが、日本の場合を見ると分かりやすいかもしれません。日本に外国人が入国する時、イミグレーションで貰うスタンプ(シール)には「上陸許可」と書かれています。島国だから「入国許可」ではなく「上陸許可」となっているんですね。また、「短期滞在」とか「企業内転勤」などの「在留資格」などが書かれ、有効期限は「在留期限」となっています。「この期間は日本にいていいですよ」、ということが分かりやすいと思います。また、在留資格によって働けたり働けなかったりします。

ミィ:いろいろな種類がありますよね。

長谷場:タイの場合、就労用のビザ(Non immigrant B)を取って、タイに入国したからと言って働いて良い訳ではありません。何が必要かというと・・・。

ミィ:ワークパーミット!

長谷場:はい。そうですね。入国後に「タイで就労していいですよ」という意味のワークパーミット(就労許可証)が必要になります。ビザを出すのは外務省(大使館、領事館)、滞在(在留)許可を出すのはイミグレーション、そして就労許可を出すのは労働省雇用局となっていてそれぞれ担当が違うんですね。

ミィ:複雑ですね、縦割り行政とかいう・・・。

長谷場:法律も移民法(Immigration Act)と外国人就労法(Alien Working Act)の2つがあります。さらに布告や通達のようなものもあって、すべてを把握するのは大変なんです。

ミィ:でも、ビザが無くても空港でスタンプをもらって観光はできますよね?

長谷場:日本人であれば、ビザなしでもイミグレーションで30日間の滞在許可をもらうことができます。ところが、ワークパーミットが必要な仕事になるのか境界があいまいな活動があるから大変なんです。視察とか展示会の見学とか。

ミィ:BNK48のコンサートは?

長谷場:BNK48のコンサートを見に来るのは観光ですが、例えば、コンサートを開催するのを手伝う場合などは、微妙ですよね。詳しくは次回、説明します。

—次回に続く