【第44回】EEC(イースタンシーボード)

長谷場::今、タイ政府は東部経済回廊に力を入れています。略して?

ミィ:EEC! Eastern Economic Corridor。

長谷場::おお! 正解!

ミィ:ふっふっふ。注目されてますからね。

長谷場:では、その3県とは?

ミィ::ラヨーン、チョンブリーとぉ~、え~と・・・

長谷場:チャ?

ミィ:チャ? チャーシューメン

長谷場:コラー! そんなわけないだろー! チャチューンサオだー!

ミィ:ひー、EECはラヨーン、チョンブリー、チャチューンサオです。覚えました!

長谷場:さっき、注目されているって言ったけど、何が注目されているのだっけ?

ミィ:新幹線を作りますよね

長谷場:そう、タイだと高速鉄道って言うけどね。では、どうしてラヨーンにつくるのかな?

ミィ:う、そういえば? 教えて〜センセイ!

長谷場::EECは、以前はイースタン・シーボード(Eastern Seaboard)として開発が進められてきたエリアです。そのイースタンシーボードの開発が始まったキッカケは1973年にタイ湾で天然ガス田が発見されたことにあります。

ミィ:やったー! 一攫千金!

長谷場:ガス田が発見されたのは良かったのですが、問題はその場所にありました。

ミィ:え? 掘れないところなんですか

長谷場:地図を見ていただけるとわかるのですが、実はタイ湾と言っても「マレーシアの方が近いんじゃないか?」という場所です

ミィ:こんな遠いところからどうやってガスを運ぶんですか

長谷場:地図にあるエラワン・ガス田から延々と415キロにもわたる海底ガス・パイプラインを引いたんです。この時は日本企業が船の上で鉄パイプを溶接して、どんどん海の中に降ろしていくという敷設作業を行いました。

ミィ:え? 鉄パイプって折れないんですか?

長谷場:なんと鉄パイプは”しなる”ので折れないんですって。こうして敷設されたパイプラインが陸揚げされた場所がマプタプットというラヨーン県の港だったんです。1981年のことでした

ミィ:そのこととイースタン・シーボードの開発がどう関係するんですか

長谷場:実は天然ガスには燃料に使われているメタンやプロパン、ライターに使われてるブタンなどが含まれているのですが、これらはいろんな工業材料の原料にもなるんです。例えばエタンとプロパンからは容器や包装用のフィルムなどのポリエチレンの素になるエチレンが作れますし、メタンは肥料を作る際の原料にもなります。

ミィ:石油みたいですね。

長谷場:このガスを原料として石油化学工業を発展させ、タイの工業化を図ろう、というのがイースタン・シーボード開発のキッカケでした。では、次週。

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—次回に続く

※2018年、週刊ワイズ連載「ミイ泰ビジネスを学ぶ」より
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