長谷場:バンコクで一番高い場所はどこでしょうか?

ミィ:はい、先生。マハ・ナコンビルです。正解!

長谷場:あ。そうじゃなくて、自然の場所で。

ミィ:えっ? バンコクに山ないですよね・・・。

長谷場:正解はプーカオ・トーン(黄金の山)という山というより丘でして、ワット・サケットというお寺の一部になっています。ここが標高80メートル程度で、バンコクで一番高い場所なんです。

ミィ:あっ知ってます。ゴールデン・テンプル! 民主記念塔の近くですよね。

長谷場:ここから見ると「バンコクがものすごく平ら」ということがよく分かりますよ。さて、次の質問です。タイでは一般的にお米は年に何回収穫できますか?

ミィ:2回!

長谷場:ピンポーン!。

ミィ:へっへーん、知ってますよ〜。

長谷場:雨季に作るコメをカオ・ナー・ピー、雨がほとんど降らない乾季に作るコメをカオ・ナー・プランと呼んでいます。

ミィ:へ〜、それは知りませんでした。

長谷場:ところが、乾季には雨がほとんど降らないので、お米(カオ・ナー・プラン)を作るためには雨季の間に降った雨をどこかにためておかないといけません。そのためにタイの山間部には沢山のダムが作られているんです。もちろん発電の目的もありますよ。

ミィ:雨季に貯めて、乾季に使うためですね。

長谷場:そう、天候にもよるのですが、コントロールを失敗すると洪水になったり渇水になったりします。2011年は洪水でしたが、2015年の雨季にあまり雨が降らなかったため乾季に入って渇水になってしまいました。タイ政府は農家に対して「2016年の雨季に入るまで水利用の制限とお米以外の穀物の栽培」を要請していました。この年は一部の工業団地では水不足が問題になったんです。

ミィ:ソンクランも自粛ムードでしたよね。

長谷場:さて、雨季といっても毎日同じように降っているわけではありません。実はたくさん雨が降るのは雨季の終わりの9月と10月なんです。水を管理する側から見てみると、「雨季の終わりにどれだけの雨が降るかわからない。でも、水が少ないと渇水になってしまうかもしれない。できるだけ早い段階から水をたくさんダムにためておこう」という心理が働くと想像できます。

ミィ:ですよね、逆ならいいのに。雨季の最初にいっぱい降れば。乾季後でダムの水が少ない時ならドンドン貯められますし、その後も雨が多ければ、放水して量を調節できますし、雨が少なければ、貯めておけばいいのですから。

長谷場:2011年は9月に熱帯低気圧が相次いで上陸して、異常な降水量でした。タイ最大級のダムであるプミポンダムの貯水率のグラフを見て頂ければわかると思いますが、10月に入ると貯水率100%に達してしまいました。他の多くのダムでも貯水率が100%になってしまい、「このままではダムが壊れてしまう!」ということで、どんどん放水するしかなくなってしまったんです。

ミィ:うわー大変だー、というところで次週に!

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—次回に続く

※2018年、週刊ワイズ連載「ミイ泰ビジネスを学ぶ」より
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