長谷場:さて、今回からまたBOIの政策に戻ります。2002年から「タイをピックアップトラックなどの商用車の生産拠点化する」という目標を掲げそれが実現してきたという話をしました。

ミィ:ピックアップトラックは大人気ですよね。

長谷場:2005年にはタイの自動車の生産台数が112万台に達し、初めて100万台の大台を突破しました。この数は当時、世界で14位だったとされています。この成功を受けてタイ政府はピックアップトラックのみならず、乗用車の生産もサポートし「タイを自動車の製造・輸出拠点として発展させよう」と考えました。そこで出てきたのがエコカー政策です。

ミィ:環境にもいい車をと。

長谷場:2007年から「第1次エコカー政策」が、2014年からは「第2次エコカー政策」が展開されています。
エコカーというからには環境にやさしくなければなりません。そのため、第1次エコカー政策では5リットルの燃料で100キロ走行できること、二酸化炭素の排出量を1キロあたり120グラム以下にすること、環境基準はEURO4に従うこと、といった条件がありました。

ミィ:燃費が1リットルで20キロだと難しくなさそうですね。

長谷場:はい。でも、ずっと同じ基準が適用される訳ではなくて、こういった基準は徐々に厳しくなっていきます。第2次エコカーでは4.3リットルで100キロ走行ができること、二酸化炭素の排出量は1キロ当たり100グラム以下にすること、環境基準はEURO5に従うことされました。

ミィ:厳しくなりましたね。

長谷場:さらに輸出拠点とするためには沢山の自動車を作ってもらわなければなりません。そこでBOIは「5年以内に10万台以上を生産すること」という条件を付けました。これを満たさないとエコカーの生産に対して与えられる最長8年間の法人税免税を短くする、としたんです。

ミィ:そんなにたくさん作って売れるんですか?

長谷場:そこでいくつかの自動車会社が行ったのが「タイで作った自動車を日本にも輸出する」というものでした。

ミィ:タイから日本へGO!

長谷場:実は日本の自動車メーカーの車ですが、日本で走っているいくつかの車種は「Made in Thailand」なんです。それは、この時のタイ政府の政策によるところが大きいんです。

ミィ:BNK48も日本でコンサートしたーい!!

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—次回に続く

※2018年、週刊ワイズ連載「ミイ泰ビジネスを学ぶ」より
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