長谷場:先週は、1985年のプラザ合意について説明しました。

ミィ:プラザ合意がタイに与えた影響力にビックリでした。

長谷場:今回はタイの電気・電子産業の話に戻りますよ。プラザ合意以降、海外展開を考えた企業がたくさんタイに進出してきました。その勢いはすさまじく日本からの投資件数(BOI承認ベース)は1985年に20件しかなかったのが、86年38件、87年137件、88年256件、89年224件とまさに激増したんです。

ミィ:えっ、10倍以上に!?

長谷場:プラザ合意以前は家電を中心とした組み立て業と部品産業の進出でした。それがプラザ合意後は一歩進んで電子部品、半導体、通信・情報機器、エレベーター、変圧器等、ほぼ全ての電気・電子分野の企業進出がありました。

さて、突然ですが、家電と言って思いつくものを挙げてもらえますか?

ミィ:えぇっと。冷蔵庫、テレビ、洗濯機、掃除機、パソコン、プリンター、カメラ、携帯電話、エアコン、扇風機、炊飯機それに照明ですかね。

長谷場:実は今、ミィさんが挙げた全ての物がタイで生産されているんです。そしてタイ国内で販売されているだけではなく、外国にも輸出されています。

ミィ:全部ですか? すごいですね。

長谷場:もちろん全ての商品で日系企業が強い訳ではないのですが、最終製品が日本メーカーのブランドではなくて、商品の中には日系企業が作った部品がたくさん使われています。前に勉強したように、タイには日系の多くの裾野産業企業が進出しています。このため、日本以外の国のブランドの商品であっても日系企業が製造した部品が使われることが多いのです。

ミィ:そうなんですね。テレビや冷蔵庫などの生活家電の多くは、メイドイン“タイ”ということなんですね。

長谷場:その通りです。日本製部品がたくさん使われているメイドイン“タイ”なのです。◯◯製といっても、いろいろな会社、いろいろな人が関わってできているんですよ。

ミィ:グローバルですねー。BNK48もメイドイン“タイ”ですよー!!

—次回に続く

※2017年、週刊ワイズ連載「ミイ泰ビジネスを学ぶ」より
http://www.wisebk.com/