滋賀銀行「未来を描き、夢をかなえる」田中徹

滋賀銀行「未来を描き、夢をかなえる」田中徹

「未来を描き、夢をかなえる」

《プロフィール》
バンコク駐在員事務所長
田中 徹
たなか とおる
■1980年生まれ、京都府出身。立命館大学卒業後、2003年4月に滋賀銀行入行。滋賀、京都、大阪、香港など6支店を経験後、2017年2月から現職。
■座右の銘:すぐやる、必ずやる、出来るまでやる
■尊敬する人物:社会人2年目の時に他界した、厳しかった父
■愛読書:「空飛ぶタイヤ」など池井戸潤作品全般
■趣味:ビーチラグビー、スキー、スノーボード
■バンコクの行きつけ店:近江牛OKAKI、歌行燈、てっぺん


タイ進出は地銀の中でも早かったそうですね
駐在員事務所を開設したのが2012年2月。地銀では4番目に早く、近畿地銀で初めての進出でした。当行のお取引先には自動車や電気製品などの製造業が多く、タイに生産拠点を設けたいという企業も多数ありましたから、当行もタイに事業を広げることになりました。
この7年間で、タイに進出したお取引先は337社まで広がりました。現在は製造業の参入がピークを過ぎた代わりに、商社やサービス業など非製造業がタイに事業を広げるケースが目立ちます。タイが生産拠点としてだけではなく、消費市場としても評価され始めているからでしょう。
最近のトピックとしては、新規不動産取得を検討する製造業が増えていることですね。自前の工場を建設し、これまでレンタル工場で生産していた部分を自社工場へシフトしていきたいようです。初期投資はかさみますが、5〜10年後を見据えると購入したほうが低コストですから。また、昨年から自動車業界の業績が回復してきていることも投資意欲を後押ししているのだと思います。

駐在員の業務はいかがですか
ひとつは日系企業の進出支援や現地法人のサポートですね。例えば、出資会社や会計事務所のご紹介、人材雇用や不動産取得のお手伝い、市場調査など業務内容は多岐にわたります。当行は業務提携先のバンコック銀行といった現地の金融機関に加え、銀行業務を通じて幅広い業種の企業と強い繋がりをもっているので、ネットワークを活用しながらお取引先の要望に広く応えています。
最近はタイの周辺諸国に生産拠点を設けたいとの声も多く上がっています。そのため4月、近畿地方の金融機関で初めてベトナム・ハナム省のドンバンⅢ工業団地を運営する企業と提携を結び、お取引先が土地使用権価格の優遇を受けるなど、工業団地に進出しやすくなるよう体制を整えました。他のASEAN地域やインドに向けてのご相談も、業務提携を結んだ各国の銀行の協力を得ながらサポートしています。
また、現地の情報を収集し発信することも駐在員事務所の大きな仕事だと考えています。タイへの進出が課題解決に繋がる場合も多くあり、その際に役立つのが現地の生きた情報です。本部と情報共有し、営業店の提案力を強化すれば、お客さまの選択肢は広がります。各企業が抱える課題は多種多様なので、引き出しは多ければ多いほどよいでしょう。

地銀ならではの活動としては、滋賀の観光プロモーションが挙げられます。地域の繁栄なくして地銀の発展はありませんから、地方創生は我々の重大な役目です。一例を挙げると、大阪と名古屋の横断旅行に滋賀へ立ち寄ってもらうプランをタイ現地の旅行代理店に提案してもらったりしていますね。

融資以外にも幅広い事業を行っていますね
ビジネスの発展には総合的なサポートが必要と考えています。理想とする未来をお取引先と共有し、そこから取り組むべき課題を洗い出す「バックキャスティング」の発想で、固定概念にとらわれず活動しています。
企業からのニーズが高まっている海外M&Aにも対応できるよう、これからノウハウを積み上げていきたいと思っています。
当行は「課題解決型金融情報サービス業」を標榜しており、今後もあらゆる面でお取引先を支えられるよう活動範囲を広げていく方針です。未来志向で地域社会の発展に貢献していきたいと考えています。

学生時代はラグビーにのめり込んでいたのだとか
怪我をしてしまい、今はもうやっていませんが、その代わりに毎週日曜、双子の息子のラグビーを観ることが楽しみになりました。ラグビーは「One for all, All for one」の精神が求められ、協調性、やり遂げる力を磨ける良いスポーツです。息子たちもラグビーからそういった部分を学んでくれるのではないでしょうか。

田中氏(右)と秘書のソンポーン氏(通称テーン)