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SBI – Thai Online Securities「今年は新サービスを次々に打ち出します」

SBI – Thai Online Securities「今年は新サービスを次々に打ち出します」

「今年は新サービスを次々に打ち出します」

《プロフィール》
CEO ロバーツ 之子
ロバーツ ゆきこ
■1967年生まれ、北海道出身。シカゴ大学大学院卒業。Morgan Stanley、UBS、Societe Generale、野村インターナショナル等を経て、2017年SBI入社。
■座右の銘:Do the Right Thing
■愛読書:The SBI Group Vision and Strategy(北尾吉孝氏著)
■趣味:犬のしつけ、料理、アメフト観戦
■バンコクの行きつけの店:Villa Market (スクンビット・ソイ33)
■愛車:1996 Corvette Convertible


進出3年となりました
タイ初の100%個人向けオンライン証券会社として、2015年にタイへ進出し、営業開始から丸3年が経ちました。おかげさまで、タイ証券取引所(SET)が主催するイベント「SET in the City」で、17、18年と2年連続で、最も口座開設数(期間中)が多かった企業として「Broker Champion」を獲得しています。

タイでもオンライン証券が浸透しているということですね
実際は、まだまだですよ。日本と比較すればタイの株の取引市場は(日本の)1990年代に似ているかもしれません。当時、日本ではインターネットが登場し、同時に取引所の電子化が始まった頃です。

タイでは、大半の証券会社が、未だ対面営業、つまりは営業マンが顧客(投資家)に対して、電話でボードを読み上げながら売買を促すといったスタイルが多いです。ただし、タイでは2012年に手数料が自由化されているので、弊社のようなオンライン証券会社の参入が続いています。おかげさまで、オンラインによりコストを下げ、顧客に還元できるスタイルを容易に確立することができたというわけです。

タイでもパイオニアになれましたね
時代にマッチしたことは確かでしょう。顧客となり得る投資家は、ミドルクラス、いわゆる中間層の割合増加に伴って拡大しています。特に若年層は高い教育を受けながら、テクノロジーにも接しています。アプリケーションを使って、簡単に資産運用が出来ることを知ることで、若年層の株の取引が広がっています。意外なのは、弊社を知るきっかけが、口コミが多いことです。競合他社がひしめき合うなか、口コミで選ばれるのは、弊社の使い勝手(サービス)の良さだと自負しています。

新サービスを開始すると聞きました
今やASEANの中進国に成長したタイの企業の株取引を熱望する人は世界中にいます。ところが、気の利いたレポート一つとっても全てタイ語です。外国人にとっては、圧倒的に情報が少なく、取引をする上での情報が足りません。そこで、元々、アナリストが行う分析結果(数値化)をテクノロジーで解決し、提供するサービスを開始します。これを活用すれば、全ての投資家がアナリストになれるというわけです。

2019年は、新たな投資家が誕生しそうですね
「世界経済の成長は鈍化する」というネガティブな予想はありますが、実は、過去を振り返ってもタイの株式市場というのは、他の市場との価格の連動が少ないため、アメリカやヨーロッパでの価格変動が激しい時でも、独自の動きをする傾向があります。例えば、日本のジャスダック市場と類似するMAIに上場する企業の多くが、必ずしも業績と株価が連動してないということもあるんです。これではタイ語のバランスシートでも読めなければ、理解できません。だからこそ、前述の新サービスで読み解いて貰えればと思っています。

今年は新たなスタートですね
振り返ると、17年にSBIへ入社してすぐに「タイのCEOを任せたい」という辞令が出ました。それまでは、日本国債のトレーディングやデリバティブ(金融派生商品)を専門に扱い、ニューヨーク、シカゴでの生活が長かったんです。タイにきて驚いたのが、ジェンダーイクオリティー(性別差別のなさ)でした。多くのローカル企業で女性のエグゼクティブが普通に活躍しているいるので、ビジネス上で浮くということはありません。任命した人事もそうですが、弊社の創業者である北尾吉孝という経営者が、いかにグローバルであるかを思い知らされています。

赴任後は、とにかく組織再編と新サービスの提供に向けて、「種を撒き、水をやる」という地味な下積みに力を注いできました。今年は、芽が出て実を結ぶサービスを、どんどんロールアウトしていきます。そんな期待をしている2019年です。

「彼らが着ているのはBroker Championを記念して作ったTシャツなんです」