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【第76回】タイ人と色

【第76回】タイ人と色

長谷場:今回は、最後に重大発表があります。

ミィ:え? この時期お決まりの・・・、アレですか?

長谷場:オッホン、まずは勉強です。さて、タイではさまざまなところでシンボルカラーに出合いますね。今日はその“色”に関する話をしましょう。

ミィ:タイ人は、日本人より色に対するこだわりが強い気がします。

長谷場:はい。その理由のひとつは表のように曜日によって色が決まっているからなんです。

ミィ:わたしは、緑!

長谷場:わたしはピンクです。

ミィ:え? 先生ピンクなの。ふふふ、かわいい。

長谷場:えー、オッホン。えー、色ですね色。タイ人は必ずと言っていいほど自分の誕生日と共に曜日も覚えています。曜日によって自分の色が決まるのと、お寺でお参りする仏像が異なることがあるからです。そのような文化や習慣は日本にはないので、ほとんどの日本人は自分の誕生日の曜日を覚えていないですよね。私もそうでしたが、タイ人に聞かれて初めて誕生日の曜日を調べた、という人も多いかもしれません。

ミィ:今はネットで簡単に調べられるから、いいですね。

長谷場:例えばプミポン前国王の誕生日は1927年12月5日で月曜日でした。だからプミポン国王の生前、誕生日を祝う式典のために王宮前広場に集まったすごい数の人たちはみんな黄色のシャツを着ていました。

ミィ:街中が黄色に溢れていましたね。

長谷場:大学にもスクールカラーがあります。ラマ5世(チュラロンコン大王)の誕生日は1853年9月20日で火曜日でした。このためチュラロンコン大学のスクールカラーはピンク色です。

ミィ:チュラロンコン大学で何か行事があると、近くのサイヤム駅ではピンク色のシャツを着た人を多く見かけますね。

長谷場:日本で大学対抗戦というと早稲田と慶応による早慶戦が有名ですが、タイでは毎年行われるチュラロンコン大学とタマサート大学のサッカーの試合が有名です。この試合の日はナショナルスタジアムをピンク色のチュラロンコン大学生と、黄色と赤色のスクールカラーのタマサート大学生が埋め尽くします。タマサート大学の色はプミポン前国王が同大学で1963年に植樹されたハーン・ノックユーン(孔雀の尾)という木に咲く赤と黄色の花を由来にしています。

ミィ:去年のこの試合では、BNK48も会場で歌ったんですよ。イェイ!

長谷場:タイ国旗は赤・白・紺の3色ですが、それぞれの色に意味があります。中央の紺は「国王」を、白は「宗教」を、赤は「国家」を表しています。ちなみに現在の国旗が使われるようになったのは国名が“タイ”ではなく、“サイヤム”だった1917年からです。その前の国旗には紺色は無くて、赤色だったり国旗の中心に白い象が描かれていたりしました。

ミィ:あー、見たことある。観光客向けのお土産だと思ってました。象がタイらしいから。

長谷場:ところで私は「ネクタイの色をタイの曜日に合わる」ということをしています。タイ人にもそんなことをしている人はほとんどいないのですが、タイ人と会話する時のきっかけとして役立っていますよ。

ミィ:話のネタですね。自分の色を身に着けている人は多いですよね。

長谷場:さて、次回は・・・

ミィ:次回は・・・

長谷場:次回は、この授業の最終回です。

ミィ:えー! イヤー!

—次回に続く